残業が当たり前なのはおかしい。今すぐできることから始めよう

残業が当たり前っておかしくない?

なんで残業が当たり前なんだ?

残業が当たり前の状態から抜け出したい!

といったことを考えたことはないでしょうか。

 

この記事では

  • 残業が当たり前なのはおかしいこと
  • 残業が当たり前になっている理由
  • 残業が当たり前の日々から抜け出す方法
  • どうしてもなくせない残業との付き合い方

について解説します。

あなたの職場が残業が当たり前になってしまうことは同しようもないことなのかもしれません。

 

この記事は、残業が当たり前の日々をなんとかしたいけども

他の会社でやっていく自身もないし、今の会社もそこそこいい条件だから転職をしたいわけではない

といったタイプの人に向けて書いた記事です。

自分の力で残業なしの職場や条件を手に入れる力がある人は読む必要ありません。

結論は

「ある程度の残業は仕方ないから、自分の時間を確保するためにできることを最大限にやる」

ということになります

 

それでは順に解説して行きます。

 

残業が当たり前っておかしくないのか?

まずは

『残業が当たり前なのっておかしくないのか?』

ということについて考えてみましょう。

 

まとめるとこんな感じです

  • 理屈で考えればおかしい
  • しかし日本の職場ではそれが現実
  • 人によって捉え方は異なる
  • その状況との折り合いをつけるしかない

順番に解説していきます。

理屈で考えればおかしい

『残業が当たり前になっていること」は冷静に理屈で考えるとおかしいです。

なぜなら

「一日の労働時間は原則8時間と決まっていて

その時間を超えて労働させる場合には、明確な指示が必要」

といった決まりが法律上あるからです。

 

だから、毎日のようになんの指示もなく

「残業するのが当たり前の空気」があることは

理屈や原則から考えれば、本来おかしなことなのです。

 

しかし、理屈だけで解決しないのが世の中の現実

 

理屈だけをみて不平を言っても意味がないので

次に現実をみてみましょう。

 

「残業が当たり前」は日本の職場では現実

日本の多くの職場においては

「残業が当たり前」というのが紛れもない現実です。

 

仮に転職サイトで就業環境について調べているときに

  • 残業時間月30時間以下
  • 残業代全額支給
  • 週1回のノー残業デーあり

といった条件の会社は、ホワイトな条件として認定されるのが現実です。

 

この条件を冷静に読み解くと

「一日に1.5〜2時間の残業が普通だからホワイトです。」

といった解釈ができます。

 

つまり

「毎日残業することは当たり前ですよ。」

と取ることもできます。

 

もし仮に「残業は完全にゼロ!!」

なんて求人があるのなら、怪しくも感じてしまいます。

 

大手転職サイト「doda」が2019年に労働者15,000人を対象に行ったアンケートでは

月間平均残業時間は24.9時間

(参考:doda 残業時間ランキング2019

 

OpenWork 働きがい研究所が四半期ごとに行っている残業時間の調査結果によると

2019年の月間平均残業時間は26.11時間でした。

 

この結果から見ても

「毎日1〜2時間の残業があるのは当たり前」

という現実は、日本で働く会社員にとっては

紛れもない現実として認識する必要があるようですね。

 

 

人によって捉え方は異なる

ここで考えたいのは

残業時間に対する感じ方については

「その人の捉え方による」ということです。

 

このことを忘れてはいけません。

 

「残業が当たり前」な事実がある社会のなかで

「残業=悪」と決めつけてしまっては

毎日のように「悪」と向き合う事になってしまい、メンタル崩壊してしまうからです。

 

「残業なんて一秒たりともしたくない!」

という人もいれば

 

「2時間くらいなら平気。」

「もっと仕事していたい。」

「残業最高!」

という人だって居ます。

 

「残業は文化」と言われる程、日本の社会に根付いています。

文化を退治しようとしてはいけません。

 

「自分はあんまり好きではないな〜」

 

くらいの気持ちで居るほうがストレス少なく過ごすことができます。

 

 

その状況との折り合いをつけるしかない

ここまで考えてみると

「残業が当たり前なのはおかしいのか?」

という問いに対しては

 

「おかしいかもとこもあるけども、現実的にどうしようもない。」

というのが一つの結論として浮かび上がって来ます。

 

だから

「残業が当たり前なのはおかしい!!」

と感じるあなたができることは

「残業が当たり前の状況と自分の折り合いをつけること」

 

つまり

「個人として、できる範囲でやれることを着実にやること」

しかありません。

 

答えは一つではないし、人によって正解は異なります。

あなたが思う正解をやるしかないのです。

 

なぜ、残業が当たり前になっているのか?

さて次は

「なぜ、残業が当たり前になっているか?」について考えていきたいと思います。

 

「残業が当たり前なのはおかしい」と感じている人にとって

理由がわかれば着実な行動につなげることができます。

 

 

残業が当たり前になっている理由としては次の3つに分類することができます。

  1. 会社側の問題
  2. 個人の問題①【気持ちの問題】
  3. 個人の問題②【お金の問題】

順番に理由とその対策を解説していきます。

 

会社側の問題

結論から言うと

会社側の問題については個人としては何をしてもあまり意味がありません。

 

そもそも会社とは

『最小限の資源を有効活用して売上をあげること』

を目的とする組織です。

 

会社にとってあなたは間違いなく「資源」です。

あなたを最大限有効に活用するようにできております。

 

例えば

  • 業務量が多い
  • メンバーが少ない
  • 残業体質の文化

上記のような項目は、会社が人的資源を最大限活用しようとするから発生するものです。

 

要するに

「必要最小限の人数で、必要な仕事をこなしていく」

ためには余分に人を雇う必要はありません。

 

忙しいときは残業で乗り切って、仕事が減れば残業させないようにした方が

人材活用面では合理的だからです。

 

こんなことを個人の力でどうにかしようとしても、個人としてできることには限界があります。

だから会社や環境の問題を解決しようとすることはオススメしません。

 

仮に、あなたが職場の業務を半分に短縮化するツールを自作で作って

職場に広げたとしたらどうなるか、、、

 

ズバリ、あなたの職場の人員は半分になるでしょう。

会社の仕組みとしては当然だからです。

 

だから残業をなくそうと、業務効率化したり努力することは根本的な解決方法ではないです。

 

だから、個人であるあなたは

会社の問題をどうにかしようなんて考えは捨てたほうが良いです。

 

個人の問題①【気持ちの問題】

さてここからは

「なぜ、残業が当たり前になっているのか?」

について、個人の問題について書いていきます。

 

1つ目は、気持ちの問題によるものです。

気持ちの問題は、具体的には次のようなものです。

 

①周囲の目を気にする系

  • 周囲から嫌われたくない
  • 先輩や上司から怒られたくない
  • 周囲がみんな帰らないから帰れない

 

②達成したい系

  • 残っている仕事を早く終わらせたい
  • 仕事を早めに終わらせたい
  • 仕事で成果を上げたい
  • 自分の役割を果たしたい

 

③他にすることがない系

  • 仕事が楽しいからまだやっていたい
  • 家に帰っても退屈だからまだ仕事していたい
  • 嫌なことを忘れるために仕事に打ち込みたい

 

 

上記のように大きく3種類に分類されます。

 

この3種類は複雑に絡まり合っていて、互いに影響を与えながら

「残業が当たり前の空気感」を作ってしまっていると考えられます。

 

例えば次のような感じです。

 

基本的には人間は

「目的がない行動」よりも「目的が明確な行動」の方が好きなので

仕事でタスクを与えられれば

「②達成したい系」の気持ちが作用して、できるだけ処理したくなります。

中途半端で終わるのは気持ちが悪いのは当然の感情でしょう。

 

そして、周囲がそのように頑張って残業している雰囲気の中

定時を迎えたらすぐに帰る。

という行為は「①周囲の目を気にする系」の感情が許してくれるハズがないでしょう。

 

好き嫌いに関わらず、一日8時間ともに仕事をしてきた先輩や上司、後輩が横で仕事をしています。

そんな中で、自分だけ帰るという行為は

「自分だけいきなり周囲と全く違う行動を取る」ことに他なりません。

 

人間は周囲の行動に合わせた行動を取るようにプログラムされていますので

帰ることは本能に逆らって危険な行為をするようなものです。

 

そして、そういった日々が毎日続いていくと

早く家に帰っても、やることはなくなっていきます。

そうなると最後「③他にやることがない系」の感情が働いて

「とりあえず残って仕事するか!」といった感情に至ります。

 

この3つの感情は複雑に絡み合っていて、いろんな方向から

お互いに作用し合っています。

 

個人の問題②【お金の問題】

2つ目の個人の問題、それは「お金の問題」です。

 

金銭的に少しでも残業代に依存してしまうことで

「残業が当たり前」になってしまいます。

 

では残業代に依存しているとはどんな感じでしょうか?

少し例を上げるとこんな感じです。

  1. 残業代がないと生活できない人
  2. 残業代を娯楽費にしている人
  3. 残業代を小遣いとしている人
  4. 残業代を住宅やローンの支払いに充てている人
  5. 残業代を将来のために貯金している人

どうでしょうか?

依存度は全然違いますが、すべてのパターンで

「残業代に金銭的に依存している」ことになります。

 

1の「残業代がないと生活できない人」

にとっては「残業は必須」なので

残業が当たり前の日々から抜け出すことはできないでしょう。

 

2の「残業代を小遣いとしている人」

にとっても、残業がなくなれば小遣いがなくなる(または減る)ので

残業がなくなることは嬉しいことではないでしょう。

 

3の「残業代を将来のために貯金している人」

この人は依存度こそかなり低いですが

 

言い換えれば

「残業代がなくなれば、将来の安心が減る」

ということなので、将来の金銭的安心を残業代に依存していることになります。

(残業代とは別でしっかり貯金をしていれば別ですが、、、、)

 

以上が「金銭的な問題」でした。

 

どうでしょうか?

残業が定常的にあり、毎月残業代をもらっている人は

どれかに当てはまっているでしょう。

 

人間はお金があればあるだけ使う性質をもっていますから、、、

 

残業が当たり前の日々から抜け出す方法

ここでは、「残業が当たり前の日々から抜け出す方法」

について書いていきます。

 

結論。

残業が当たり前の日々から抜け出す方法は以下の2つです。

  1. 精神的に残業の必要性をなくす。
  2. 金銭的に残業の必要性をなくす。

 

「何故、残業が当たり前になっているか」については

以下の3つの理由がありました。

  1. 会社側の問題
  2. 個人の問題①【気持ちの問題】
  3. 個人の問題②【お金の問題】

 

1の会社側の問題は、前述の通り

個人の力ではどうしようもないし、努力するだけ無意味なので諦めるべきです。

 

だから残る2つの個人の問題を解決していくことになります。

 

「気持ちの問題」と「お金の問題」の2つについて

順に解説していきます。

 

「気持ち」的に残業の必要性をなくす

「気持ち」的。つまり、「精神的」に残業の必要性をなくして行きます。

前述した「気持ち」の問題について、対抗策を上げるとこんな感じです。

 

①周囲の目を気にする系

  • 周囲から嫌われたくない←嫌われる勇気をもつ
  • 先輩や上司から怒られたくない←怒られる勇気をもつ
  • 周囲がみんな帰らないから帰れない←「ヒトはヒト、ジブンはジブン」

②達成したい系

  • 残っている仕事を早く終わらせたい←早く終わらせても仕事は増えるだけ
  • 仕事で成果を上げたい←時間をかけるのと成果を上げるのは別のこと
  • 自分の役割を果たしたい←会社の中の役割だけが「自分の役割」ではない

③他にすることがない系

  • 仕事が楽しいからまだやっていたい←仕事以外にも楽しいことみつけろ
  • 家に帰っても退屈だからまだ仕事していたい←家で楽しいことみつけろ
  • 嫌なことを忘れるために仕事に打ち込みたい←没頭できる趣味でも見つけろ

多少、強引ですが精神論なんでご勘弁ください。

しかし、毎日のことなので考え方をしっかり決めるのはとっても大事なことです。

  • 「毎日残業する」といった考え方を習慣にするのか
  • 「毎日早く帰って自分の時間を楽しむ」といった考え方を習慣にするのか

極端に言えば両者の間ではこれくらいの差がわけです。

 

偉大なる投資家であるウォーレン・バフェット氏の名言です。

「習慣という名の鎖は、抜け出せないほど重くなるまでは、軽すぎて存在を感じることが出来ない」

 

どんな考え方を習慣にするのか、意識してみてください。

 

「お金」的に残業の必要性をなくす

次は「お金」、そう「money」です。

 

前述の通り

「金銭的に少しでも残業に依存」=「生きていくのに残業代が必要」

 

「残業が当たり前の日々」という泥沼から抜け出すことはできなくなります。

 

金銭的に残業に依存している例は次のようなものでした。

 

  • 残業代がないと生活できない人
  • 残業代を娯楽費にしている人
  • 残業代を小遣いとしている人
  • 残業代を住宅やローンの支払いに充てている人
  • 残業代を将来のために貯金している人

 

ここから抜け出す方法はシンプルなものになります。

 

  • 残業代がないと生活できない人←固定費、生活費を見直そう
  • 残業代を娯楽費にしている人←残業代を娯楽費に組み込むのはやめよう
  • 残業代を小遣いとしている人←残業代を当てにするのはやめよう
  • 残業代を住宅やローンの支払いに充てている人←残業代を当てにするのはやめよう
  • 残業代を将来のために貯金している人←残業代で将来に備えるのはやめよう

 

上に行くほど依存レベルは高いです。

 

すでにローンを組んでしまっている人は仕方ありませんが

削れるところから削ってみましょう。

 

当然のことですが

「1000円使うためには1000円分労働が必要になります」

 

このことを肝に命じて、自分が使うお金ともう一度向き合ってみましょう。

きっと、月に1〜2万程度ならすぐに削れるはずです。

 

 

残業が当たり前なのは仕方ないからどうせならフル活用してみよう

いろいろ書いてきましたが

残業を完全にゼロにすることは極端なことをやらない限り不可能に近いです。

職場で干される可能性だってあります。笑

 

だから、できる限りのことをやって

「残業が当たり前ではない状態」に至ることができたら

 

「残業から得られる恩恵を最大限活かす」ことを考えるべきです。

 

残業代から得られる恩恵はズバリ、残業代です。

これを最大限活かす方法はズバリ「投資」です。

 

一攫千金を狙うわけではなく、NISAなどを利用してコツコツと積み立てて行くのです。

お金持ちの多くは「お金を働かせること」をしています。

 

月に3万円の残業代を運用していけば、30年後には大きく化けてくれる可能性だってあります。

 

以下のグラフが、月3万円を年利5%で30年間運用した結果です。

1000万円程の積立金額に対して、1400万円の運用収益が得られています。

 

30年間コツコツと積み立てる必要はありますが

「30年間コツコツ残業して残るのは残業代1000万円」

よりも

「30年間コツコツ残業して運用した2500万円」

のほうが嬉しいことは間違いナシです。

 

是非、時間を味方につけてお金を働かせることをしてみてください。

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