不安が消えなくてずっと憂鬱で落ち着かない日々を過ごしている。
この不安を解消して、心安らかに生きていきたい。
そんな悩みを抱えるあなたに、僕なりの不安への対処方法を紹介します。
✔この記事の内容
-
- 基本方針は「不安が消えない」がコスパ最強
- 「心・技・体」3つの方向から不安を解消する方法
- 心 原始仏教の考え方を頼ってみる
- 技 不安に対処する考え方とテクニックを身につける
- 体 体を動かして鍛えまくれば最強
不安を完全に消してしまうのは難しいので、不安と上手に付き合うメンタルや、心理テクニック、そして健全な肉体を備えていくことが有効な戦略です。
心・技・体の3つの側面から、不安をできるだけ小さくする方法を解説していきます。
この記事の内容を日々実践していけば、心安らかに過ごせる時間が増えるはずです。
私も、子供二人が小さい時期に仕事でメンタルを崩して休職しました。(この記事を書いてる今も休職中です)
不安に満ちた生活の中でも、色んな本を読んで、その考え方を実践することで、毎日心安らかに過ごすことが出来ています。
こんな私の経験が、不安を解消したい人の参考になれば嬉しいです。
不安を解消したいなら「心・技・体」を地味に鍛え続けるといい
「不安が解消されてなくなること」は基本的にない
不安やモヤモヤを完全に解消して、心の底から快適に過ごしたい!!
こんな状態は誰もが望んでいるかもしれませんが、残念なことに
「不安が完全に解消されることはありません」
なぜなら、人間が生き残るために本能として「不安」が必要不可欠だからです。
とても広い視点で考えると、人間は「地球に生息する生物の一種」です。
そして、生物本来の目的は「生き残ること」になってきます。
地球上で生き残って行くためには、身に迫る「危険」に対応して身を守るために「恐怖心」や「不安」といった感情が必要ということです。
300メートル先からライオンが走って来ているのに「別に、何も感じない」のであれば、人間は地球上で生き残ることはできていません。
実際にライオンにおそわれることはありませんが
- トラックが暴走して突っ込んでくる
- 危険だってありますし、お金がなくなって生活できなくなってしまう
現代にはこんな危険があります。
大昔と現代で、不安の種類やスピード感は違うかもしれませんが、生き残って行く上で「なにかしらの危険」があって、それに不安を感じて対応する必要があるということです。
とにかく、生き残るためには「本能」として「不安」という感情が必要不可欠ということです。
「本能として必要だから、不安はなくなることはない」
と覚えておきましょう!
「不安は消えない」という前提でいたほうが生きやすい
「不安はどんなに頑張っても、消えることはない」
という前提で居たほうが、結果的に不安に悩まされることは減るし、人生で楽しい時間が確実に増えます。
理由はこの2つです。
- 「不安が解消されるもの」という前提はストレスが多い
- 「不安を完全に消し去る」のは至難の技でコスパが良くない
順に解説していきます。
「不安が解消されるもの」という前提はストレスが多い
「不安がいつか完全に消えてなくなる」という前提でいると、不安が少しでもある状態そのものにストレスを感じてしまいます。
人間は本能として「不安」を感じるようにできています。
だから、あなたが「目指している最高の状態」になんとか到達したとしても、その状態から見える新たな不安が生まれてきます。
そうなると、結果的に「不安」によるストレスは、永久に消えない構造になります。
もちろん、大富豪の家計に生まれれば、お金の不安や老後の心配なんかはなくなるかもしれません。しかし、大富豪やお金持ちだって
- この資産が何かしらのトラブルでなくなってしまわないか
- お金の余裕があるから、人生に張り合いがない不安
こんな不安を抱えているかもしれません。
つまり、どんな境遇の人にもその人にしかわからない不安があるものです。
だから
「不安は解消されるべき!!」
という前提でいると、不安が消えないばかりか、ストレスに溢れた人生になってしまいます。
「不安を完全に消し去る」のは至難の技でコスパが良くない
「不安を完全に消し去る」のはコスパが良くないのでオススメしません。
なぜなら、自分の人生における「大きな不安」を完全に解消しようとすると、とても大きな労力がかかるし、その労力が無駄になる可能性が高いからです。
世の中には画期的な方法があったり、「悟りの境地」に至った人もいるかもしれません。
しかし悟りの境地に至って「不安を完全に断ち切る」というのはなかなか難しいはずです。
(私の知る限り、「無我の境地に達したのは「ブッダ」と「海賊王ゴールド・ロジャー」くらいかと、、、)
だから、僕達みたいな一般市民は「完全に不安を断ち切りたい」と願って、努力しまくるよりも、ある程度の「不安」は人生にはあるものという前提で居たほうが、人生楽しく過ごせるのでコスパがいいです。
こんな感じで
不安なんてどうせなくならないんだろ。
と少し諦めに近い感情をもったほうが、ストレスは減るし、無駄な努力をしなくていいので人生全体として生きやすいものになります。
「心・技・体」3つの方向から不安を解消する方法
ここからは、不安をできるだけ小さくしていく具体的な方法を「心・技・体」の3つの方向から紹介していきます。
どの方法も、ベストセラーや人気の書籍を読んで私が実践してみて
「お金も労力もあまりかからないし、あまり変な考え方じゃないな。」
といった感じの、コスパとバランスがよいものです。
心 仏教の考え方を頼ってみる
まずは「心」からです。
ここでは、「原始仏教」つまり「ブッダの教え」を取り入れてみることをおすすめします。
(宗教勧誘ではありません)
私は「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」という本を読んで、仏教の考えを一部取り入れるようになりました。
それからというもの、不安で悩まされることが格段に減りました。
日常で不安や悩みなど、様々な問題や面倒なことが発生しますが
「嫌なことはある、でも、まあ、いいか」
という心境にすぐに戻ってくる事ができるようになりました。
このメンタルがあれば、日常生活で結構最強じゃないでしょうか?
「反応しない練習」を超簡単に5行でまとめるとこんな感じです。
・それらを「問題」にしているのは「反応している心」
・「無駄に反応しない練習」を繰り返せば、悩みは最小限になる
・「コツ1」⇨悩みがあってもそのまま感じて「まあ、いっか」
・「コツ2」⇨悩むとき、心以外の外側の物事に意識を向ける
反応しない練習を繰り返して行けば、人間関係や将来の不安、思い通りにならないことなど、あらゆる場面に応用できます。
不安や悩みなどが消えない場合は、友人や上司、家族に相談するのもいいですが、世界中で広く使われている「ブッダの教え」を少し参考にしてみるのもアリです。
念仏を唱える必要はありません。
仏教の「良いところだけ」取り入れましょう。
技 不安に対処する考え方とテクニックを身につける
続いて「技」ですが、考え方のテクニック、つまり心理学や哲学を取り入れてみることをオススメします。
心理学は
「人間はこんなとき、こんな感ことを考えるよ!」
といったことを、ノーベル賞を取るような頭の良い人たちが研究してまとめてくれているものです。
そして、哲学は長い歴史の中で語り継がれてきた、人生の教訓みたいなものです。
悩みや不安と向き合うときに、一人で考え込んだり、隣の先輩に相談したり、手相を見てもらったりするよりも、よっぽど参考になるものだと僕は思っています。
心理学や哲学を取り入れるときに、「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」という本がとても参考になりました。
(Think clearlyは私のバイブルです)
Think clearlyは「最新の学術研究」や「心理学研究」に加えて、哲学や投資家達の考え方を参考に、私たち一般人が「より良い人生」を手に入れるための思考法を紹介してくれます。
Think clearlyから、不安とうまくやっていくための考え方を3つ紹介します。
自分の感情なんて当てにならない
自分の感情を当てにしないことが、不安を最小化するのにとても役立ちます。
Think clearlyの第11章「自分の感情に従うのはやめよう」で解説されているので3行でまとめます。
・人間は自分の感情を正確に分析するのが不得意
・だから、感情と真剣に向き合う必要はない、特に「負の感情」ほど
なんでも不安なのかなんて、どうせわかんないから、考えすぎるのはよくないぜ!!
といった感じです。
特に、負の感情を突き詰めたところで何の得もありません。
また、楽しい感情を突き止める必要もありません。たのしいことに理由なんて要らないからです。
自分の感情を突き止めないほうが良い理由として、Think clearlyに「自己内観における錯覚」が紹介されていましたので引用します。
心理学には「自己内観における錯覚」という言葉がある。
自分の思考を省みるだけで、自分が実は何にむいているかとか、何にもっとも幸せを感じるかとか、また自分の人生の目標や人生の意義までもが徹底的に究明できるという「思い込み」を表す言葉である。
自分の感情を分析してみても、よい人生にはつながらない。
いかがでしょうか。自分の感情を大事にすることは当然のことだと思って生きてきた私にとっては少し違和感のある考え方でしたが、実際にやってみると
なんか悩んでる感じはあるけど、考えすぎる必要はないな
といった感覚を得ることができるようになりました。
そして数時間立てば、悩んでいたことなど忘れて、別のことをやっている自分がいることに気づくはずです。
負の感情をあれこれ深堀りするのは全く意味のないことですね!!
2「特定の要素」だけを過大評価しない
不安を小さくしてくれるテクニック2つ目は「特定の要素を過大評価しないこと」です。
私たちが何かに対して、不安を抱いていたり悩んだりしているとき、そのことをいつも以上に重大に受け止めてしまう性質があるからです。
これはノーベル章を受賞した心理学者が考えた「フォーカシング・イリュージョン」と呼ばれるもので、Think clearlyの13章「ものごとを全体的にとらえよう」で紹介されていました。
人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。
Think clearlyより
例えば、仕事がつまらない、うまくいかないときなど
クソぉぉぉ!!こんなつまらない仕事を続けて、今の上司みたいな人生を送って一生を終えるのか!!
なんて考えになりがちです。(昔の私ですが)
一歩引いて考えてみれば
仕事がつまらないだけで、上司と同じ人生になるというのはだいぶ視野が狭いですです。
家族や友人関係も趣味も、休日の過ごし方も、全く違うなら、全然違う人生になるのは当然のことです。
しかし、フォーカシングイリュージョンにハマってしまっているとき、一歩ひいて考えることができなくなってしまいます。
不安が消えないとき、なにかに「フォーカス」しすぎている可能性があります。
ぜひ、フォーカシングイリュージョンの考え方を取り入れてみてください。
「フォーカシングイリュージョンという現象がある」
これを知っているだけで、自分がその罠にハマっていないか気づきやすくなります。
あらゆるものの90%は無駄である
物質的なものだろうが精神的なものだろうが、世界に生み出されたものの90パーセントには価値がないのだ。
Think clearly「48章 「本当に価値のあるものを見きわめよう」より
世の中の90パーセントのものは、無駄。
そう!私自身のの頭の中も含めて、すべてだ!!
こんな考え方を持っておけば、日常での不安がぐっと減ります。
いつも不安が消えないひとは、色んなことに敏感で、気を配り過ぎている可能性が高いです。
自分が関わったことには全部、責任持って対応しなくては!!
といった真面目な性格の人も多いはずです。
結局のところ、鈍感であれば、何か大事なことを忘れていても、気づいてすらないので不安になることもないです。
不安になるのは、なにかに気づいて対処しようとするからです。
しかし、今から無理やり鈍感になるのは難しいので、気づいたとしても
大事そうにみえるけど、ほとんどは無視していいんだ
というスタンスを忘れないようにしましょう。
そうすることで、大事なことだけにじっくりと向き合う時間も増えますし、やらなくてもいいことが結構あることに気づくはずです。
以上、不安が消えない人向けに、不安を小さくしてくれる思考法を3つ紹介しました。
「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」には、こんな感じで、「よりよい人生」を送るための考え方が52個も入っています。
Think clearlyが良すぎて、オススメの思考法を15個に絞って解説した以下の記事も是非読んでみてください。
体 健全な肉体に健全な精神は宿る!
結論、体を動かし、体を頑丈にすれば、精神的にも強くなります。
筋トレすれば、ストレスに強い「テストステロン」というホルモンが出るので、メンタルが安定して結果的に不安に強くなるからです。
私はこの考えをテストステロン氏から学びました、
不安や悩みなど、色々ありますが、結局のところ人間は生物ですので、脳内で不安を感じるなんらかの物質が分泌されれば「不安に感じる」だけです。
だから、筋肉をつけて不安ホルモン的なやつに対抗できるホルモンが大量に出ていれば、不安に強くなる。
といった考え方は個人的にすごい納得できました。 っっっっm7
筋トレだけでなく、散歩したり、ランニングしたりスポーツしたりを習慣にしてみると
- 真剣に取り組んでいる最中は、不安なんて感じる暇がないし
- 体がガッツリ疲れたら、夜は自然と寝る
- よく眠ると体調がよくなるから、活動的に!
- 活発に動いて、そしてまた疲れて寝る
この好循環に入ることを実感することができます。
人間は肉体がヘトヘトに疲れていれば
傷んだ体を修復しなければ!!
と本能が働いて、あれこれ考えずに寝るようになるみたいです。
原因がよくわからない悩みよりも、筋肉のダメージの方が、本能的に優先されるということです。
不安がどうしても解消されないひとは、あれこれ考えてしまう性質が強いのかもしれません。
だから、とにかく体を動かして、鍛えて、疲れさせて、寝るしかなくなる。
この習慣を取り入れることをオススメします。
健康的に体を鍛えることには、何のデメリットもないからですね!!
まとめ
以上、不安へ基本スタンスと「心・技・体」の3つの側面から、不安を解消する方法について紹介しました。
最後にざっくりおさらいです。
- 不安への基本スタンス
- どうせ不安は消えない
- 「不安は消えない」前提がコスパがいい
- 不安をできるだけ小さくする「心・技・体」
- 「心」⇨仏教の教えを参考にしてみる
- 「技」⇨科学的根拠に基づく考え方を身につける
- 「体」⇨体を動かして鍛えればメンタルも強化される
どうしようもない不安に襲われ続けているときなど、人間はピンチのときほど視野が狭くなって変な行動を取ってしまいがちです。
今回紹介した方法は
- 怪しい宗教団体に属する必要もないし
- オンライサロンに入会する必要もないし
- 街角の占い師に助けを求める必要もないです。
- ジムに通う必要もないです(散歩や自重トレーニングで十分)
こんな感じで簡単に始めることができるものです。
ピンチのときこそ
「訳のわからない何か」にすがらないようにしましょう!
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