自分が好きなことが見つからない、わからない
没頭できるような、好きなことを見つけたい
できれば、好きなことを仕事にして生きていきたい。
この記事の内容
- 「好きなことがわからない」人に一度考えてみてほしいこと【前提条件を考える】
- 好きなことが見つかる可能性を高める方法【とにかく動く】
- 好きな事を仕事にしたいときに考えるべきこと【現実は厳しい】
世の中では「好きなことで生きていこうぜ」といった雰囲気がありますが、なかなかうまく行かないものです。
「好きなこと」への基準や考え方を少しゆるくして、結果的に好きなことが増えるような内容を紹介していきます。
好きなことがわからないなら【求めすぎず、ただ動き続けるのみ】
「好きなことがわからない人」に一度は考えてほしい3つのこと
好きなことに理由なんていらない
「好きなことがわからない」ひとが絶対に忘れてほしくない視点、それは絶対に忘れてはいけないこ
「好きなことに理由なんていらない」
ということ。
とても大事なのでもう一回
「好きなことに理由なんていらないじゃない!!」
何故か?「好きなこと」に「理由」を求めてしまうとこんなデメリットが発生します。
- 好きなことを心の底から楽しめなくなる
- 好きなものに出会える可能性が低くなる
- 他人からの妨害に邪魔される
例えば、毎週のように趣味の海釣りに没頭している人が
俺はこんなことに、こんなに時間とお金をかけてまでやる「意味」があるのだろうか?
なんてことを考え出したりしたら、とても「趣味」なんて作れるものではありません。
新しい何かを好きになるときだって
この趣味はこれこれこういった理由で、こんなときに最高の楽しさがあるから、とても好きなんだよね」
みたいな明確な理由が必要でしょうか?
他人に「なんでそんな事がすきなの?」って聞かれたときに、具体的に明確な理由を論理的に説明する必要があるでしょうか?
「え?だって、、、楽しいから?」
ぐらいの回答で何の問題もありません。
こんな感じで、自分が好きなことに小難しい理由なんてものがあるなんてことを思ってしまうと、純粋に楽しむことができなくなります。
だから、好きなことに理由は必要ありません。
余談ですが、僕はテニスと麻雀とお酒と音楽がすきです。
- テニスだって謎のラケットという道具で、ボールを打ち合うだけの競技ですし
- 麻雀だって中国から伝わってきたよくわからない怪しいボードゲームですし
- お酒なんて、基本、体に毒です
- 音楽なんて、タダの音の並びです。
こんな事を言い出したら、好きなものや趣味なんて見つけられなくなってしまうでしょう。
だから「なんとなく好き」これでOKってことです。
人を好きになるのに、理由なんて、必要ない、ですよね、、、、
「好きなこと」のハードルは低いほどいい
「すきなこと」を見つけるためには、「好きなこと」に対する基準を低くしておくことをオススメします。
理由は簡単で、基準を低くしておけば「好きなこと」だったり「好きだと言えること」が増えるからです。
嫌いなものが多いより、好きなことが多いほうが人生楽しいでしょう。
「好きなこと」の判定基準が
「やってて最高の気分になるし、ワクワクすること」の場合、その基準を超えない場合は「嫌いなもの」として認定してしまいます。
そして、「嫌いなもの」と認定したことをやってるときは「負の感情」をもってしまいます。
じゃあ、どれくらいの基準に設定しておけばいいの?
という疑問が発生しますが
好きでも嫌いでもないこと、つまり特になんにも感じないことは全部「好きなこと」に認定すればいいです。
そうすれば、「好きなこと」は増えるし、「そうでもないこと」もストレスなくこなすことができるようになります。
そして、「そうでもないこと」をどんどんやっていくうちに、「そうでもないこと」が意外と「すきなこと」に昇格することだってあります。
逆に「嫌いなこと」に降格することもありますが、その時は「嫌いなこと」として対処して行けばいいだけです。
「なんでも楽しめる能力」は人生を楽しむための最強スキルです。
「好きなことだけ」では、人生つまらないはず
「好きなことだけでは、人生つまらない」ということを考えてみてください。
理由は以下の2つです。
・「好きなこと」と「嫌なこと」が両方あるから楽しい
・「好きなこと」だけやってても視野が狭くなる
順に解説していきます。
「好きなこと」と「嫌なこと」が両方あるから楽しい。
「好きなこと」は「嫌なこと」があるからこそ、引き立ちます。
嫌なことが全てなくなってしまうと、「好きなことをしたい」という気力さえなくなるからです。
そもそも
きらいなことばっりじゃなくて、好きなことがしたいよー!!
と考えてるのは、「嫌なこと」や「やらなけれないけないこと」があるからではないでしょうか?
「マイナスの感情」は楽しみや喜びを求める「原動力」となっていることを忘れてはいけません。
そして、いつも好きなことばかりしてると、当然、飽きます。
「好きなことをしたい」という願いの本質を掘り下げてみると
好きなことをして、とにかく楽しい思いをしたい
という感情に行き着くのではないでしょうか?
だとすれば、いつも好きなことをすれば、楽しい思いを薄れさせる危険性さえあるわけです。
嫌なことも「人生のスパイス」って感じですね
「好きなこと」だけやってても、世界が狭くなるだけ
「好きなこと」ばかりやることは、結果的にあなたの世界を狭めてしまいます。
なぜなら、自分の意思や考えが向くことばかりやってると、結局は自分の頭の中で考えられる範囲や方向性にしか進んでいかないからです。
例えばビールが大好きな人が居て、アルコールはビールしか飲まないことを貫き続けた場合、当然ですが「ビール以外のお酒」は飲めなくなります。
それだけで「その他のお酒に関連する世界からの情報や気付き」は完全に絶たれてしまいます。
例えば
- 寒い日に日本酒の熱燗を飲んでほっこりする体験
- テキーラのショットを飲んで喉が焼けるような体験
- 赤ワインのなんとも言えない深い味わい
こんな体験が失われるわけです。(少し極端ですが)
ビールだけなら全然いいのですが、こんな感じで
趣味でも仕事でも、自分の好みに沿って行動すればするほど、どんどん世界は狭くなります。
もちろん、一つのことを極めることも大事で、ビールを飲み続けてしか見えない景色もあるのは事実です。
しかし、好きなことを見つける、という観点からは、世界を狭めないほうがいいでしょう。
あんまり好きではないことも、どんどんやってみましょう。
なにかやれば、シンプルに経験値がたまります。
好きなことを見つける可能性を高める方法を紹介
「やってみる」習慣を身につけること
「まずやること」「行動すること」を勝手に体が動いちゃうくらいレベルにすること、つまり習慣にすることが大事です。
「考えずに歯磨きをしちゃう」のと同じくらい「まずやってみること自体」を習慣にしてしまうということです。
なぜなら、頭で分かっいても、「行動すること」が習慣にならない限り、結局は行動できないし、少し「やってみる」ことができたとしても、続かないからです。
世間では「とにかく行動しよう」というアドバイスが溢れていますが、実際に行動できないから困っているわけです。
私たち一般人は、僕も含めて「自分にそこそこ強い意志」があると思い込みがちです。
そして、なにかやりたいことを成し遂げるときに「気持ちでなんとかなる」と無意識に考えがちです。
「次の打席で、絶対に、ホームランを打つ!!」
という強い意志でそれが実現できるなら、才能あるから野球選手になってるはずです。
スポーツの話にそれましたが、「好きなことを見つける」のもホームランを打つくらい大変なことだということです。
だから、習慣の力を活用してみてください。
「意思の力」でどうにかしようとせずに、日々の行動の中に「好きなことをみつけるために何かやってみる」という習慣を作ってみてください。
習慣化する方法は至ってシンプルです。
- 「新しいこと」や「気になること」をやってみる時間を確保する
- そして、体調や気分に関わらず、3週間やり続ける。
これだけです。
このやり方は、行動心理学の「インキュベートの法則」を参考にしたものです。
インキュベートの法則とは?
新たに習慣にしたいことを21日間続ければ、最初は意識していた行動(顕在意識)が無意識の行動(潜在意識)になり、定着するというもの。
日数についてはさまざまな説がありますが、何かを一定期間繰り返しているといつの間にか自分の生活の一部になります。
つまり、無理やりでもいいから、とにかくやりつづけることで、やらないと気持ち悪くなるというか、やるのが当たり前過ぎて気づきもしないという領域に到達します。
「好きなことを探すための行動」が習慣になれば、自然と好きなことは見つかるようになります。
みつかれば、「好きなことを探すために確保した時間」を「好きな時間」に充てればいいだけです。
朝起きて、なんとなくインスタやツイッターをチェックするのも「インキュベートの法則」では?と僕は思ってます。
習慣化の力はものすごいものですね!
今知っていることを、もっと深く掘り下げてみる
2つめは、今やってることを更に深く掘り下げてみる。ということです。
知識が深まれば深まるほど、あるものに対する興味は深まるし、自分が「知っている」と思っていることって、案外、薄っぺらい知識しか持ってないことが多いからです。
たいして知りもしないのに
「コレはつまらない」とか決めつけちゃってる感じです。
突然ですが、「唐揚げ」を例に考えてみましょう。笑
質問です。アナタは、「唐揚げ」って知ってますか?
当然「知ってるわ」と思うかもしれません。
そこでさらに質問です。
唐揚げの何を知ってますか?
唐揚げの、衣に使う材料は?
味付けは?
どこの国で考えられた料理?
実際に作れる?
は?何?
最適な油の温度は?
前回唐揚げ食べたのいつ?
唐揚げの「唐」って文字の由来は?
こんな質問をぶつけられたら、「唐揚げ」について、実は知らないことが多いのに気づくはず。
ちなみに僕は全部答えられます。
そして、この知らないことについて、材料やレシピ、唐揚げの歴史など、実際に掘り下げて「深く知る」ことをやってみてください。(やらなくてもいいですが)
やってみると、まえよりも唐揚げに確実に詳しくなります、そして唐揚げのことを前よりも少しだけ好きになっている自分がいるはずです。
私は実際に調べたり、自分で作ったりしましたので、一般の人よりも高いレベルで唐揚げが大好きです。(笑)
若干唐揚げに話しがそれましたが、単に「唐揚げ」でも、こんなにも「思ったより知らない」という状態というわけです。
アナタの仕事や趣味だともっと奥が深いはずです。
エクセルやワードって実はもっと機能があったりします。
もっと極めてみたいことなど、もっともっと奥が深くて掘り下げてみると新たな発見があるはずです。
ぜひ、今やってることを、なんでもいいので
自分の知っていることなんてごく僅かだ、、、
という目線で掘り下げてみてください。
好きなことが見つかったり、見つからなくても純粋に楽しいことに気づきます。
人があまり知らないことを掘り下げて知っていると
純粋に「話のネタ」になるというメリットもあります。
「好き」と思い込んでみる
もうひとつ、多少強引な方法ですが
「好きと思い込んでみる」これも有効です。
好きと思い込んでみて、上辺だけでもいいからそのことに熱中して没頭してるフリだけでもしておけば、不思議と好きになってしまうものだからです。
さきほど説明した
「やってみてたら、、知識も増えて、できるようになって、できるからこそ好きになる」
といった理屈と似た感じです。
最終的に「好きなこと」に昇格してくれるのであれば、きっかけが「無理矢理の思い込み」から始まったって何の問題もありません。
今目の前にあることを「好き」と思い込んでみて、没頭して、探求してみてください。
最終的に好きにならなくても、知識が増えたり、何かしらの「気づき」は得られるはずです。
ないものを求めてさまようよりも、今あるものを好きになって楽しむ方が楽、より高次元な生き方ではないでしょうか?
そんなことを、私は考えています(笑)
無感情でただやってみて、確認する【科学的な思考】
多くのことを試すために「余計な感情を入れず、ただやってみて、その結果を観察する」といったやり方もオススメです。いわゆる「科学的思考」というやつです。
「余計な感情」があると、何かやるたびに感情が動いてしまって疲れてしまい、ハードルが上がるからです。
疲れていては、何も続きません。
感情を持たずにただやってみるというのは
感覚的には、「理科の実験」みたいなものです。
液体にリトマス紙をつけてみて、何色に変わるか観察して、その結果どうなったかを記録する。
こんな作業の中に
・クソ!!赤になった!!
・やった!!赤になったぞ!!
みたいな感情は存在しないので、疲れることがありません。
ただ、結果があってそれを観察するだけです。
そして、赤にしたいとおもってるのなら、赤になるような方法をただ淡々と繰り返すのみです。
こんな感じで、自分の好きなことを探すときにも、無感情でただ淡々と繰り返し続けることが、メンタルもすり減らないのでとても有効です。
感情の波を抑えることが、多くのことを試し続けるためのコツです。
好きな事を仕事にしたいときに考えるべきこと
「好きなことを仕事にしたい」と思ったときに考えるたほうがいいことを書いていきます。
私自身は「好きなことを仕事にしたい」なんて思わないほうが良いと思ってます。
好きなことを「仕事にしたい」は単なるわがまま
まず前提として「好きなことを仕事にしたい」と思うのは勝手です。
しかし、世界からみればただのわがままに過ぎません。
わがままだから、好きなことを仕事にしたいなら、自分自身の力でなんとかする必要があるということを強く認識しましょう。
別に「好きなことを仕事にしたい」と思うこと自体を否定しているわけではありません。
あくまでも、「好きなことを仕事に」という価値観は、あくまで自分自身の欲求であり、願望ということを忘れないようにしましょう。
外の世界に影響を与えることはなくて、「自分の内側で完結する感情」ということです。
だから、会社の中で
おれは本当はこんな仕事がしたいのに!
と思っていたとしても、会社側がその要望を汲み取ってくれる可能性は限りなく低いでしょう。
あなたがどんな仕事をしようと、世界に影響を与えることは基本的にありません。
「好きなことを仕事に」という価値観を持っている人は、何か自分がその仕事をすることで、世界に大きく役立つような感情をなんとなく持っている人が結構います。
しかし、70億人もいる人間の一人である個人が、どんな仕事をしようと、世界に大きく影響を与えることはありません。
「ただの自分のわがまま」だと認めることができれば、自分のわがままを貫き通す為にどうするかといったシンプルな行動が取れるようになります。
好きなことだけで生きていける可能性は限りなく0%
純粋に「好きなこと」それだけで生きていける可能性は「限りなく0%」これが現実です。
例えば、好きなことだけをやって、それが仕事として成立した場合、結局は「好きなこと以外」の作業も山のようにあって、「好きなこと」は全体の作業の一部分になってしまうからです。
スポーツ選手だって、その「競技」が好きなだけであって、トレーニングが好きなわけではない人がほとんどでしょう。
漫画家だって「絵を描くことが好き」なだけであって。打ち合わせや人を雇ったり、締切に追われて原稿を仕上げる事自体が好きな人ばかりではありません。
稀に中には「トレーニングも含めて全部好き!!」みたいな感じの人もいるかも知れませんが、そんな人は極稀です。
誰だって、好きなことをするために「したくもないこと」をある程度やっているものです。
好きなことと「役に立つ」ことのバランスを考えてみる
好きなことを仕事にするときに、「誰かの役に立つことか」を考慮して、「好きなこと」と「役に立つこと」のバランスをしっかり考えることが必要です。
誰の役に立たずに、誰からも求められない場合、「仕事」になる可能性はとても低いです。
例えば、本が大好きだったとして、ただ本を読んでばかりいても誰の役にもたたないのは当然です。
仕事として成立させるには
・困っている人にその人にあった本を紹介して悩みの解決を助けてあげる
なんて感じで、誰かとの接点を作って、誰かの役に立つものに変換することが必要です。
誰かの役に立つ必要なくない?
と思うのなら、「仕事にしたい」なんて希望を混ぜないことです。
誰の役にも立たないものなら、「趣味」として続ければいいだけです。
まとめ
以上、最後に簡単におさらいです。
- 「好きなことがわからない人」に一度は考えてほしい3つのこと
- 好きなことに理由なんていらない
- 「好きなこと」のハードルは低いほどいい
- 「好きなことだけ」では、人生つまらないはず
- 好きなことを見つける可能性を高める方法を紹介
- 「やってみる」習慣を身につけること
- 今知っていることを、もっと深く掘り下げてみる
- 「好き」と思い込んでみる
- 無感情でただやってみて、確認する【科学的な思考】
- 好きな事を仕事にしたいときに考えるべきこと
- 好きなことを「仕事にしたい」は単なるわがまま
- 好きなことだけで生きていける可能性は限りなく0%
- 好きなことと「役に立つ」ことのバランスを考えてみる
好きなことを見つけるなんて、考えずに、ただいろんなことを一生懸命やり続けること、それを習慣にしていれば、人生は豊かになるし、結果的に好きなことや打ち込めることも見つかるようなものかもしれません。
極論、好きなことなんて見つからなくたって、人生たのしめますから、安心して、好きに生きれば大丈夫です。
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