こんな毎日を過ごしていて、果たして、理想や目標を達成することはできるのだろうか
目標を持つことは大事なことですが、高すぎる目標や現実からかけ離れた理想を追いかけ続ける日々は苦しみに溢れてしまいがちです。そして人生を台無しにするほどの大きなストレスの種になることもあります。
理想や目標を追いかけすぎてストレスフルな日々を過ごしては意味がありません。程よい距離感を保ちながら日々を楽しく過ごす具体的な方法を紹介します。
この記事の内容
- 高すぎる理想や目標は時に人生を壊してしまう
- 目標設定は「細かく、現実的に、自分軸で」
- そもそも、計画どおりに行くわけがない心構えが大事
- 結局、何が身を結ぶかなんて、分からない
- そもそも、人生に壮大な目標なんてなくていい
💡筆者の黒歴史💡
私も30歳のとき、ずっと続く会社員生活が嫌になり
10年間で1億円の資産を築いて40歳で会社員なんかやめてやるぜ!!
という現実離れした目標を掲げ日々奮闘した挙げ句、どうにもならない現実に打ちのめされてメンタル崩壊し、1年間も休職してしまったという圧倒的な黒歴史を持っています(笑)
そしてこの記事を書いている現在、なんとか復帰を果たし、休職前と特に変わらぬ平凡な毎日を送っています。
そんな私が強く感じることは
- 現実離れしすぎた夢や理想はホント危険
- なによりもバランスが大事。
- 平凡な毎日を楽しく過ごすこと、大事
- 理想や目標なんかなくても毎日楽しく生きてくスキルこそ最強スキル
こんなところです。
この記事では、こんな私の甘酸っぱさが漂う、黒歴史から得たリアルな教訓や経験則を紹介します。
高すぎる理想や目標は、時に人生を台無しにしてしまう
高すぎる理想や現実離れした目標は人生を台無しにしてしまうことがあります。
理由は簡単で、高すぎる目標や理想に強くしがみつきすぎてしまうと、ずっと叶えられていない状況が続くし、前進している実感すら得られないからです。
例えば
働く必要のないくらいの大金を手に入れてリタイアして毎日自由に遊びまくりたい!
という壮大な目標をもった25才のサラリーマンがいたとします。
しかし現実は理想とはかけ離れたものであることが普通で、その人の日常は至って平凡なことが殆どです。
平日は普通に起きて、ご飯を食べて、頑張って仕事をこなし、嫌な上司にもそつなく対応をして帰宅する。そして明日の仕事に行くためにご飯を食べて寝る。
休日は、ゆっくり休んだり、youtubeで動画を楽しんだり、友達と遊びに行ったり、将来のために少し勉強したり活動したりする。
そこそこ忙しいサラリーマンならば、こんな平凡な一週間を過ごしているのが普通でしょう。
そして日曜日の夜にふと考えます。
こんな日々を繰り返していて、果たして「毎日自由に遊びまくれるほどの自由な日々」なんてくるのだろうか?
とてもじゃないけど、全然想像できない、、
俺はもう、、、、ダメ、、、、、だ、、、、、、、、、うわーーーーーーん、、、
理想と現実があまりにもかけ離れていると、こんな感情を抱いてしまいがちです。
たとえ大きな夢を持っていても、現実の毎日を否定してしまうような辛い感情を抱えたまま日々を過ごしてしまうのだとしたら、それは地獄のような日々にちがいないでしょう。
高すぎる目標設定に対して、心理学の世界で、とても参考になる言葉があります。
ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンは次のように指摘しています。
達成困難な目標を立てている人は人生に不満を感じるもの
ダニエル・カーネマン
身の丈に合わない、非現実的な夢や目標を持ち続けることが人生にとって良くないことは、心理学研究でも明らかになっているわけです。
もちろん、理想や目標を掲げることは人生にとって、とても大事なことです。
目標がなければ、なにかに向けて頑張ることもしなくなりますし
人生の中で目標を持つことは、人生に彩りを与えてくれます。
しかし、ここで強調したいのは「高すぎる理想」や「非現実的な目標」ばかり追い求めることは、日々の生活を台無しにしてしまう危険性があるということです。
もしあなたが非現実的な夢や理想を抱えて、毎日報われない思いを抱いているのなら、
「私の理想は、現実離れしすぎてはいないだろうか」という視点で理想を再確認してみることをオススメします。
基本3箇条「現実的、細かく刻む、プロセスを重視」
高すぎる目標が人生にとって良いことばかりではないことがわかったら、次は具体的にどんなふうに目標や理想と付き合って行けばいいかを考えていきます。
凡人流の目標設定の3つのキーワードは「現実的に、細かく、自分軸で」になります。
要点をまとめると
- 現実的な目標にすることで、理想とのギャップに苦しむことは減る
- 大きすぎる目標も細かく刻むことで、少しずつ進んでいる実感を得ることができる
- 自分軸の目標にすることで、コントロールできない他人の評価軸から外れることができる
という感じです。順に解説していきます。
現実的な目標にする
まず「現実的な目標や理想とはどんなものか」について考えてみましょう、次のようなポイントをみたしているものが「現実的な目標」と呼べるものでしょう。
- 【今の延長線上】今の自分が努力を続けていれば、なんとか達成できそうに感じる
- 【道筋がわかる】目標を達成するためには具体的には何をしなければいけないかをある程度イメージできる
- 【進歩を感じる】現在もその目標達成に向けて少しずつ進んでいる実感がある。
逆にこのようなポイントを満たしていない目標は、現在の日常や現実からかけ離れた「高すぎる理想」「非現実的な目標」と言い換えることができるでしょう。
意外と簡単ですが見失いがちなポイントです、改めて確認してみましょう。
小さく分割する
長い人生、ある程度先の目標や将来に向けた大きな理想を持つことも、もちろんあるはずです。
そんなときは最終的な目標を頭の片隅に置きつつも、その目標達成にすべきことを小さく分割するのがオススメです。
1ヶ月や1週間単位まで、ある程度「やるべきこと」を明確にできれば「今何をすればいいか」わかるし、「進んでいる実感」も得ることができるからです。
目標を小さく分割して、日常生活の中で何をすればいいかがはっきりと分かるようになれば当然
僕は果たして、、、目標に向かって進んでいるんだろうか
といった漠然とした不安や悩みは随分と減るハズです。
プロセスに重きを置く
そして最後の大事なポイントは、「プロセスに重きを置くこと」です。
理想や目標を達成することも大事ですが、その過程を楽しみ、充実感を得ながら毎日を過ごすことが何よりも大事だからです。
大きな目標や理想は基本的に、今の現実とかけ離れた遠い未来のことを考えることに他なりません。
そして、遠い未来のことを考えれば考えるほど、思考は「今日をどう生きるか」から離れていってしまいます。
そうなれば当然の流れで
はあ、俺の理想や夢や理想は果たして叶えられる日など、果たしてやってくるのだろうか
といった思考回路に陥ってしまうわけです。
そうならないために、プロセスに重点を置くことが大事です。
- 日常生活の中に、行動する時間が確保できているか
- 目標達成の活動自体が満足感や充実感をもたらしてくれる
- その活動を、目標達成まで、無理なく毎日続けることができるか
こんな感じで、夢や理想を追いかける際に、その現実的な過程に無理がないか、自分なりにしっかりと評価してみましょう。
このポイントを満たしていれば、遠い未来に思いを馳せるばかりでなく、日々、自分の時間を使って目標にむかって積み重ねていく覚悟と流れ、つまり「プロセス」は完成していることになります。
遠い未来を思い描き続けるよりも、充実した日々を継続的に積み上げることこそが、理想や目標を叶えるための最適解です。
「プロセスに重きを置くこと」を忘れないでください。
想定どおりに行かなくて当たり前
目標に向かって進んでいく「途中」で持つべき心構えについて考えることも大事になってきます。
それはズバリ「想定通りに行かなくて当たり前」という大前提を持つことです。
現実は厳しくとてもリアルなもので、理想や目標を掲げて、計画的に毎日を過ごしていたとしても「想定どおりにいかない」という現実が待ち受けているものです。
そんな時に
「想定通りに行かなくて当たり前さ」
という心構えがあったほうが、メンタルを消耗することが少なくなります。
少しばかり思い通りに行かない日々が続いただけで
なんでうまく行かないんだ!俺の計画が悪かったのか、そもそもむりなんじゃないか、、、
といった思考が浮かんでくるようでは、日々を落ち着いた心境で過ごすことは難しくなって来るのは当然です。
これでは「夢や理想」に人生の日常が台無しにされている状態といっても過言ではありません。
しかし、「想定通りに行かなくて当然」という心構えが大前提にあれば
まあ、そんなもんだよね、さて、次はどんな作戦を考えようかな、、、
と考えたり
まあ、そんなもんだよね、今日の夜ご飯は何を食べようかな、、、
といった思考にすぐに切り替えることができます。
単純な話に見えますが、同じ目標や理想を追いかけていた場合、この両者の思考の違いで、日々の満足度は全く異なることがわかるはずです。
そしてその日々の満足度はそのまま「人生の幸福度」と言い換えることもできます。
さらに言えば「想定通りに行かなくて当たり前」というメンタルは、目標や理想を追う場面だけでなく、仕事やプライベートなど、想定通りに行かないことばかりであふれる日常を心穏やかに過ごすためにとても有効な考え方になります。
「想定通りに行くなくて当たり前、逆にそれをどう楽しむか」
という心構えを取り入れて、人生全体を楽しく穏やかに過ごしましょう。
何が実を結ぶかなんて、考えてもわかるわけない。
理想や目標に向けて進んでいく際に、もうひとつ、忘れてはならないことがあります。
それは「何がどう実を結ぶかなんて、自分の頭で考えてもわかるわけない」ということです。
言い換えれば
「計画通りに、日々血が滲むような努力を費やしたものは全く報われずに、特に意識すらしてなかったことが大きく実ることだってある」
ということです。
例えばこんな感じです。
- 昇進のため、将来のためにに嫌な上司にも媚びへつらいながら働いても昇進しないこともあれば
- 適当になんとなく働いていただけで、会社の業績がたまたま伸びてボーナスでウハウハ状態になることもあります。
- 副業で毎日3時間費やしてやっと月数万円稼げるようになることもあれば
- たまたま買った1枚の宝くじで100万円ゲットすることもあります
もちろん、労力や時間をかければ、何かが起こる可能性は高まりますが、現実世界は想像以上に複雑で混沌としています。
偶然の要素が人生の大半をコントロールしていると言っても過言ではないと私は考えています。
自分の思い描く理想や現実を達成するために計画通りのことしかやらないというのは、この偶然の要素を自分から削ぎ落として行くことに他なりません。
何が実を結ぶか分からないというメンタルで日々を過ごしていれば、意味のありそうなことも特に意味のなさそうに見えることでも、感情を浮き沈みさせることなく、無心で淡々と多くのことに取り組むことができるようになるわけです。
「凡人はあれこれ考えず、偶然に身を任せて、やれることをただひたすらやるのみ」
人生の目標なんて特になくたって構わない
目標や理想が叶わず苦しむあなたは、「理想や目標の実現」が気づかぬうちに大きくなっていって、自分の人生でなんとしてでも達成しなければいけない、必須事項にまで成長してしまっている可能性が高いです。
そんなアナタは「人生に理想や目標なんてなくたって構わない」といった考え方を取り入れてみることをオススメします。
理想や目標に近づかないことに苦しんでもがいているわけですが、仮に、夢や理想が最初からなかったとしたら、苦しみや悩みが生まれることもそもそもないからです。
- 「偉くなりたい!」という目標がなければ、偉くない自分に悩むこともないはずです。
- 「お金持ちになりたい!」という目標がなければ、お金持ちでない現在にため息をつくこともなかったハズです。
夢や目標を抱いて、それを実現するために頑張って見事達成できれば、達成感や充実感を感じることができて素晴らしいことに違いありませんが
極論を言えば、理想や目標を持たず
どこに向かわずともそのままの状態で満足感や充実感を常に感じることができていれば、それはそれで問題ないわけです。
目標を掲げたのは他でもない自分です。
自分で勝手に立てた目標を「人生の絶対事項」にしてしまって、人生を苦しすぎるものしてしまわないように気をつけてください。
「自己満足の領域で、ちょっと頑張ってみてまーす」
くらいに肩の力を抜いて理想や目標と向き合ったほうが、長い目で見れば良い結果を生むでしょう。
まとめ
夢や理想を追いかけ続ける中、なかなかうまく行かず苦しむアナタに向けて解説してきました。
最後におさらいです!!
理想や目標の実現に向け頑張っているのに、なかなうまく行かずに苦しんでいるアナタの参考になれば嬉しいです。
程よい距離感で取り組みましょう!!
コメント