プレモータムシンキングであなたの失敗は減らせる【具体例で使い方を解説 】

プレモータムシンキングって何?
失敗を減らすための考え方らしいけど?
実際にどうやって使いこなせばいいの?

長い人生、何事にも失敗はつきものですが
「プレモータムシンキング」を使いこなして
「致命的な大失敗」や「最悪の事態」を回避できる可能性を高めましょう。

 

この記事の内容

  • プレモータムシンキングって何?
  • プレモータムシンキングの使い方
  • プレモータムシンキングの具体例
  • 日常生活でプレモータムシンキングを使い回す

といった流れで、解説します。

プレモータムシンキングを上手く使えるようになれば

  • 絶対に失敗が許されないプロジェクト
  • 長期的な計画
  • 旅行計画

などなど

多くの場面で、大きな失敗をする可能性を大きく下げることができるようになります。

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プレモータムシンキングとは?

プレモータムシンキングを簡単に言うと

「行動を起こす前に失敗を具体的にイメージして、未来の失敗に備える思考法」

をいいます。

もともとは、医療の現場などで使われていた考え方が派生したもので

「プレモータム分析」「死亡前死因分析」などとも呼ばれます。

 

たとえば、医療現場において避けるべき最悪の自体といえば

【患者さんを死なせてしまうこと】

ですが、この「最悪の事態」をできるだけ発生させないようにするために、先に【最悪の事態】を具体的に思い描いて、なぜその自体に至った

 

この考え方を自分の生活や、今やっていることの中に当てはめることで

先に起こる失敗をリアルにイメージすることができるので

「あーやってしまったわー、想定外!次からは気を付けよ!」

 

といった事態を避けることができるようになります。

 

プレモータムシンキングのやり方

プレモータムシンキングの具体的なやり方を紹介します。

 

 目標・計画達成までに想定される失敗を時系列でイメージする

まずは最終ゴールに対して

「最終地点、中間地点でリアルに失敗するイメージ」

をする。

 

ここで大事なポイントは

「失敗して、自分はどのような状態になるのか」

までリアルに想像することです。

 

失敗までのプロセスを細分化し、その原因や問題点を洗い出す

次のステップでは

「想像した失敗を細分化して、問題の原因を理解」

します。

 

  • 失敗にはどのような過程があるのか
  • どのような問題点があったのか

リアルに失敗したわけではないので、焦る必要ありません。

 

客観的に冷静に、原因や問題点を分析して行きましょう。

 

対策を考える

次は、先程分析した「問題点や原因」の対策を考えます。

対処法は3つくらい用意しておくことをオススメします。

 

なぜなら、プレモータム・シンキングを駆使しても

予期していなかった問題が発生する可能性があるからです。

 

余裕を持って考えられるうちに

「もしこうなったらこうする」

といった作戦があればとても心強いです。

 

この

「客観的に冷静なときに対策を考えることができること。」

 

これが

プレモータムシンキングの強みかもしれません。

 

目標・計画達成までのプロセスを実行する

あとは実行あるのみです。

 

未来の失敗を疑似体験して

中間地点での原因と対策を洗い出しているので

 

何も考えずに行動するときよりも、大幅にミスは減るはずです。

 

しかし、想定外のことは必ず起こるものなので、時々プロセスを振り返り、計画を練り直すことが重要です。

 

 失敗したことを振り返る

最後は「振り返り」です。

プレモータムシンキングで計画し実行したことに対して

最後に振り返り、評価します。

 

多少の失敗はあるかも知れませんが

 

コレをやることで

あなたの「プレモータムシンキング力」そのものがレベルアップします。

 

つまり、「最悪の事態を想定する力」がレベルアップするわけです。

 

人は想定外のことが起きるとパニックに陥ってしまいますが

最初から最悪の事態を想定しておけば

「あ、想定の範囲内だわ」

といった感じで、取り乱すことなく冷静に対処することができます。

 

プレモータム・シンキングの活用例 〜テストの受験例を参考に〜

 

実際に具体例で紹介します。

誰もが受けたことがあるようなテスト受験を例にします。

 

3か月後の資格試験やテストで80点以上をとることがゴールとします。

 

 【目標】「テストで80点を獲得する」までに想定される失敗をイメージする

 

80点を取りたい。その目標達成までのプロセスの中で発生することが想定される失敗を「時系列で」イメージ

【試験1か月前】

  • まだ大丈夫と考え、勉強を先延ばしにした

【試験1週間前】

  • 思ったより試験範囲が広く、結構難易度も高い問題も結構あることが判明

【試験当日】

  • 徹夜で試験範囲を何とかこなしたが
  • (見たことあるけど正答まで持っていけない)
  • (時間配分もわからない)

 

更に、目標達成できなかった(失敗した)先に想定される自分のこともイメージします

  • ダメな自分に落ち込む
  • また同じテストを受けなくてはならない
  • 遊びや趣味の時間がとれない

 

失敗までのプロセスを細分化し、その原因や問題点を洗い出す

次は失敗に至るまでの中間地点とプロセスをイメージをします。

その中でどのような失敗の原因や問題点があるのか、一つひとつ洗い出していきます。

 

【試験1ヶ月前】

  • 試験範囲の全体像を把握していないのに余裕こいてる
  • 80点取る計画すら立ててない
  • 自分なら何とかなるだろうという根拠のない自信
  • 「とりあえず今日はyoutubeでもみるか」

 

【試験2週間前】

  • 試験が近づき少し焦る
  • 試験範囲をとりあえずみてみるが結構なボリュームであることが判明
  • 週末全部勉強に充てれば何とかなりそうだが、大事な予定をいれちゃってる、、、
  • とりあえず毎日2時間はコツコツとやれることをやる

 

【試験前日】

  • 試験が間近に迫り焦る(逆にあきらめる)
  • 最後の禁じ手「徹夜さん」を召喚する
  • ひたすらインプット
  • ただひたすら模範解答の流れを暗記しまくる
  • 「時間配分」「とる問題と捨てる問題」何それ? みたいな状況((笑)

まるで学生時代の誰かのようですね。(笑)

 

 対策を考える

これらの対策を淡々と考えます。

【試験1ヶ月前】

  • とりあえず試験範囲全体を見てみる
  • 勉強の時間を確保し、学習スケジュールをたてる
  • 試験2週間前までに参考書を一周してみる
  • 基礎知識のインプットに集中する

【2週間前】

  • 一通りインプット終わったら本格的に問題を解き知識のアウトプットに努める
  • 間違えた問題をチェックし、まとめておく
  • 知識のインプット(復習)も平行して行う

時間制限を設けて、試験当日の環境に近づけて問題を解いてみる

 

【試験前日】

  • 今まで間違えた問題の再確認
  • とる問題とあえてとらない問題の整理
  • 知識の再確認・復習
  • 試験と同じ流れで解く
  • 睡眠不足は一番の敵なので、軽くジョギングでもして早めに風呂入って寝て明日の朝復習

 

これ、学生時代にやってたら毎回「徹夜さん」発動しなくて済んだし

成績も優秀でもっといい感じで生活できてたかもしれませんね!

 

でも、そんな失敗を繰り返すダメなところも人間のいいとこなんじゃないかな!(笑)

なんて僕は思ったりもします。

 

 目標・計画達成までのプロセスを実行する

あとは計画に沿って実行あるのみ。

途中、ステップ3で考えた対処法ができているかの振り返りをします。

 

【試験1ヶ月前】

  • とりあえず試験範囲全体を見てみる→〇
  • 勉強の時間を確保し、学習スケジュールをたてる→〇

など、簡単にチェックすることで自分の状況がわかります。計画どおりに行かないことがあったら、一度立ち止まって計画を修正しましょう。

 

 失敗したことを振り返る

テストが終わったあと、失敗したことや失敗しそうだったことを振り返ります。

 

  • 自分の立てた計画通りにいったのか?
  • どこがうまくいかなかったのか?

などを振り返ります。

次回のテストでは前回よりもさらにうまくプレモータムシンキングが回せるはずです。

 

プレモータムシンキングを使いまわす

冒頭でも述べましたが

プレモータムシンキングはあらゆる場面に使いまわすことができます。

 

そして頻繁に使いまくることで

あなたが何か目標を目指すときに効力を発揮します。

例えば

  • 転職する
  • 資格試験を受ける
  • 家を買う
  • 彼女と初デートを計画する
  • 副業や事業を始める

など、長い未来や近い未来など、様々な状況に試すことができます。

 

僕でいうと最近

「FIRE」(Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職))

を目指し行動をはじめました。

簡単に言うと

「資産が生む収入だけで生活できるようになろうぜ」といった概念です。

 

この行動は僕の人生全体に影響する、とても長期間に渡る壮大な計画なので

  • 達成に至るまでの過程(1年後、3年後、5年後、10年後)
  • 達成したあとの心境
  • 自分自身の価値観(段階的に)
  • 周囲との関係性

などなど

細分化して、原因や対策を考えてみました。

プレモータムシンキングをやってみる前は

「とりあえず不労所得を作って自由に生きることが全てだ、全てはカネだカネ!!カネカネ!!」

みたいな価値観で目指そうとしていましたが

 

プレモータムシンキングを活用した結果、疑似体験できた失敗としては

「経済的な自由を手にしても、やることもやりたいこともなく、社会的な関わりもないのであれば、人生むなしいだけだった。こんなことなら、目指す必要はなかった、、、」

といった、失敗を疑似体験することが出来ました。

 

得られた価値観は

 

「FIRE達成後も、仕事を通じて、社会にできることを貢献しながら、家族との時間や趣味に打ち込む時間を大切にし人生満喫する(人生、カネと自由がすべてではない)」

といった価値観でした。

 

こういった根本的な自分の価値観に沿って、できる限りのことをやりながら生きていればいいのかなといった考えにいたることができました。

あなたも是非、プレモータムシンキングを活用して自分の失敗を先取りしましょう。

 

 

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