「我が子に画面を見せすぎている」と感じる親がいますぐできること【現実的な最適解】

ライフ

子供にテレビやスマホばかり見せてしまっている
見せとけば平和にしてくれるから、ついつい頼ってしまう
どれくらいに制限するのがちょうどいいのかな?

画面によるコンテンツがあふれる現代で、子供にどれだけ画面を見せていいものか、親ならば誰もが一度は考えたことがあるでしょう。

どのくらいの時間、どんなコンテンツを見せるのが正解なのかは、残念なことに誰も教えてくれません。

どこにもない正解を求めて、ストレスがたまるのは本末転倒です。
そんな中、わたしたち凡人は「答えを外に求めず、現実的にどう動くべきか」を考えるのが得策です。

答えなんてない世の中だからこそ、自分だけの正解は模索することに価値があります。

この記事の内容

  • 子供と画面の時間の適正な時間について(最適解はない!)
  • 現実的な対処方法を紹介

 

僕もこの記事の執筆時点で息子が4歳・娘が2歳とリアルタイムで子育て真っ最中です。
そんな僕だからわかるリアルな視点で解説していきます。

 

「我が子に画面を見せすぎている」と感じる親が取るべき現実的な対処法【正解なんてない】

そもそも、子供が画面を見る「最適な時間」は分からない。

親として最も気になるのは

子供には一日にどれくらい画面を見せてもいいのか?

という疑問ですが、残念なことに「一日にスマホを30分、テレビは1時間までがベストです!!」みたいなハッキリとした基準はありません。

結局は「目的や、人によって適切な時間は違う」ということです。

たとえば、アメリカ小児科学会では、1990年代頃から「5〜18歳の子どものスクリーン利用は1日2時間まで」というガイドラインを出しています。そして「2歳以下はなるべくスクリーンを使わせないように」ともされています。

そして2016年頃に発表された論文では、「それぞれの子供によって異なるアプローチが必要」という見解も出されています。

ほかを探しても「これくらいがベストだよ」と言い切っている論文が出てくることはありません。

簡単な話、いくら調べても
「見過ぎるべきではないけど、コンテンツの種類や目的によるし、そもそも個人差がある」
といった当たり前のことしか分からないということです。

現実的な対応方法を紹介

「科学的に証明された最適解がない」ということがわかったところで、わたしたち凡人がどのように対処していくべきかを考えていきましょう。

現実的な対処方法や考え方を5つ紹介します。

  • あまり考えすぎないこと
  • メリハリをつける
  • 明らかに悪いところを取り除き、良いところは活かす
  • 一緒に楽しむ
  • 「脱画面・脱デジタル」で遊ぶ時間を設ける

順番に説明して行きます。

画面の見せすぎがいいのか悪いのか、あまり考えすぎない

「画面を見せすぎていることが悪いことだと考えすぎないこと」をおすすめします。

一度、画面を見せるのが悪いことだと考え始めてしまうと、子供が画面で何かを楽しんでるときそのもの全部が「悪いこと」と感じてしまい、普通にテレビを見せるときですらストレスを感じてしまうようになるからです。

現代では、テレビ、ゲーム、スマホなど、ありとあらゆる場所や機会に「画面」があります。勉強するのだってタブレットが主流になってくる勢いです。

そんな中で

画面ばかり見て過ごすことは悪いことだ、、

と考え始めてしまうと、子供が画面に接している姿を見るたびにストレスを感じてしまうことになるでしょう。

これでは日常生活はストレスだらけになってしまいます。

そしてさらに悪いことに、今まで気にしてなかったことでも、一度気になり始めるとそのことばかり考えすぎてしまうような心理が働きます。
これは「フォーカシングイリュージョン」と呼ばれる心理現象で、ノーベル賞を受賞したダニエル・ギルバートという心理学者によって指摘されています。

画面に接する我が子を見るたびにストレスを感じるようなら「子供が画面をみること」にフォーカスしすぎているということです。

視野を広げて見ましょう。人生はもっともっと他の要素で構成されていることに気づくはずです。

起きている間、ずっと画面を見てすごしているならば話は別ですが、子供は親が知らないところで色々と体験しているものです。

子供と画面の付き合い方を考えるのは素晴らしいことですが、ストレスが増えたら損です。あまり考えすぎないように気をつけましょう。

メリハリをつける

しっかりと時間や目的を区切って「見るとき」と「見ないとき」のメリハリをつけましょう。

当たり前のことに感じるかもしれませんが、メリハリをつけることで

  • 大人側は「自分でしっかりとコントロールしている」と実感できる
  • 子供側は「画面を見ないとき」の活動を自分で見つけることができる

こんなメリットが得られます。

このメリットをしっかりと認識していることも結構大事なことです。

時間さえあれば、だらだらとテレビや動画を見せ続ける状態に違和感を感じるのは、子供の活動を、親である自分がコントロールできていない感覚を覚えるからではないでしょうか?

もちろん、子供の自由を何もかも奪ってコントロールしたいという話ではありません。

子供に好きなものばかり選んで食べさせるとお菓子ばかり食べるのと同じように、好きなことばかりさせると一番楽で楽しいテレビや動画を見てばかりになってしまうので、ある程度、親が管理するのは必要なことです。

ちなみに、僕はけっこう「放任主義」です

だから、画面を利用するときに時間や目的で区切りを設けて「メリハリ」をもたせることで「画面を見るとき」でも「見ないとき」でも「ある程度は自分が子供の行動を管理している」という実感を得ることができます。

今現在、行動を管理できている実感があれば

  • 見せすぎているときはやめさせればいいし
  • 見せたいときには見せればいい

こんな感じで

 

今後の子供の時間の使い方についてもある程度は管理していける!!

と感じることができるので

 

画面に支配されている!!

という違和感を解消することができるわけです。

しっかりとメリハリを設けて「時間をコントロールしている感覚」を感じてみてください。

子供は遊びの天才なので、画面を奪えば自分で遊びを見つけます。

明らかに悪いところだけをとりあえず消す

とりあえず、今すぐに「明らかに悪いこと、悪影響があると考えられること」をすぐに取り除くようにしてみてください。

なぜなら、どれだけ考えても「絶対的な正解」はどこにもないし、仮に最適解に近い「根拠」があったとしても「人によって正解は違う」からです。

 

「子供と画面がどう付き合っていくか」を考えることは、とても壮大なテーマです。

一人の親が考え抜いたところで「絶対的な正解」にたどり着くことはないでしょうし、そもそも正解があるものなのかも怪しいです。

だからこそ、今わかる範囲で「明らかに悪いこと」を取り除くようにしてみてください。

  • テレビに近くて目が悪くなりそうだ
  • 長時間見すぎて目が悪くなりそうだ
  • テレビばかり見てご飯を食べない
  • スマホを触らせないと言うことを全く聞かない

などなど、「明らかに悪いこと」は特に考えなくても感じるものなので、自分の判断ですぐに取り除けばいいだけです。

 

そして忘れてはならないのは「人によって正解は千差万別ということ」。ニュースやSNSやテレビから流れてくる「これが正解だ!」みたいなことに流されないようにしてください。

例えば、毎日のようにアンパンマンばかり見続けた子供が居たとして

  • 困っている人に自分の顔を差し出すような慈愛に満ちた人を目指すかもしれません
  • 悪いやつはすぐさま「アンパンチ」を叩き込むような正義感あふれる人間になるかもしれません
  • ジャムおじさんのようにサポート役に徹して平和に過ごすことを望むかもしれません。

 

同じコンテンツを同じ時間見ても、感じとることは「その子次第」です。

だから、「どこかにありそうな最適解のようなもの」を探し続けることはやめて、現時点で感じる「不正解と思われるもの」をとりあえず取り除いてみる。ということをやり続けた方が大きく間違うことも少ないし、悩むことも減って、確実に前進していけます。

一緒に画面を楽しむ時間を作る

「親も画面を一緒に楽しむ」時間を意識的に作ることも、画面を見せすぎている違和感を少なくするために有効な作戦です。

どんな画面でもコンテンツでも、一緒に楽しんで感想を言い合ったり、感情を共有していれば「子供を放置しているという罪悪感」は発生しないからです。

子供に画面を見せすぎてしまうことに対する悩みは、「画面を見せて子供を放置していることに対する罪悪感」が大きかったりします。

 

パソコンやスマホで色々やっているときに、子供が「一人」で「寂しそうに」テレビをぼーっと眺め続けてる光景を横から目撃したときに、はっとすることが多いのではないでしょうか?

試しに、子供を膝の上に乗せて、アンパンマンを最初から最後まで真剣に見続けてみてください。

 

子供を放置してしまった

 

という罪悪感は全く発生しないだけでなく、見終わったあとにもバイキンマンの行動やアンパンチの強さにコメントを言い合ったりできるので、シンプルに子供との話題も増えます。

極端な話。映画館に行ったあとのような感じではないでしょうか?

そして、この感想やコメントを共有したりする行為は子供の成長のためにとても大事なことだったりするでしょう。(多分)

もちろん、忙しくて一緒に楽しんでなれないから画面を見せているのかもしれませんが、横耳である程度ストーリーを聞きながら、終わりの5分だけでも横に座って一緒に見れば、感情を共有することは可能です。

 

子供のためだけでなく、自分のためにも、「一緒に楽しんで感想を共有する」ということを意識的にやってみてください。

「脱画面・脱デジタル」の時間を設定する

子供に画面を見せすぎていること自体に、なんとも言えない違和感を感じて拭えない場合には「脱画面・脱デジタル」の時間を意識的に設定してみることをオススメします。

子供を家の中で野放しにするときに「脱画面・脱デジタル」の時間を設けることで

  • 子供は「画面なしで遊ぶ能力」が身につく
  • 親も子供も「脱画面・脱デジタル」で過ごすことに適応する

この2つの効果が得られます。

そもそも、子供がテレビを見たがったり、スマホのゲームしかやりたがらないのは「他の遊び方や時間の潰し方を知らないから」だと考えることもできます。

時間の潰し方や遊び方は、子供が自分自身で見つけだすのが一番です。

だからこそ「脱画面・脱デジタル」の時間を設定して「子供が自分で遊びや時間の潰し方を考える余白」をあえて作ることに大きな意味があります。

僕はこの時間になら「危ないこと」でなければ、たとえ家事を邪魔しようが、何をしていても特に口出ししないことにしています。

もちろん、最初のうちは大変かもしれません。画面が奪われて、動き回る子供にどう対応すればいいのか分からない日々が続くかもしれません。

しかし、一日30分でもいいので、根気よく継続することで、親も子供も「脱画面・脱デジタル」で時間を過ごすことに適応することができます。

「脱画面・脱デジタル」で楽しい時間を過ごせる能力は、これからの時代、結構重要な能力だと僕は考えています。

youtube、アマプラ、Netflix、ゲームなどなど、画面でのコンテンツが手軽で、無限にあふれています。
意識していないと、仕事や学校が終わった後の自由な時間が全て画面でコンテンツを見ながら過ごすことになりかねません。

人生の自由な時間をすべて画面でコンテンツを消費することで埋めてしまいたくないのなら、ぜひ「脱画面・脱デジタル」で過ごす時間を意識的に作るようにしてみてください。

まとめ

画面があふれる現代で、自分の子供にどれだけ画面を見せてもいいものかと悩む人向けに、現実的な対処方法を紹介してきました。

結論としては

最適解なんてないので、丁度いい画面との向き合い方を探し続けていくしかない。

ということです。

忘れてはいけないポイントは

  • 画面がいいか悪いかを考えすぎるのは本末転倒
  • 「見る」「見ない」のメリハリはあったほうがいい
  • 明らかに感じる「悪いところ」は今すぐ取り除く
  • 画面に限らず「一緒に体験を楽しむ」
  • 「脱画面・脱デジタル」を意識する

画面があふれる現代では、「できるだけ画面を見る時間少なくする」くらいの気持ちでいたほうが、子供にとってもちょうどいいのではないかというのが僕のスタイルです。

あなたも、自分だけのスタイルを探し続けてください。

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