人生の優先順位の決め方がわからない
優先順位を決めて迷いのなく、幸せな人生を送りたい
人生にとって、とても重大なこの問題。
大きく間違わないためには、なんとなく考えるよりも、まずは大きく間違わない考え方を学ぶのが色々とコスパが良いです。
✔ この記事の内容
- 「人生の優先順位」を決めるときに考えたい「壺」の話
- 「人生の優先順位」を決めるときに役立つ考え方「6連発」
- 「人生の優先順位」を決めるときに知っておきたい「幸せの3本柱」
この記事を読めば、人生の優先順位という、なんとも決めにくい課題を考える際に
- 大きく間違わない考え方
- どんな基準で選ぶと幸せになりやすいか
こんな視点を取り入れることができるようになります。
「すべての決定権はあなたにある」
ということも絶対に忘れないでください。
人生の優先順位の決め方に迷ったら「考え方」から学ぶとコスパが良さげ
「人生の優先順位」を決める前に読みたい「壺の話」
人生の優先順位について考えるということは、「自分の人生で何を大事にするか」を決めることになります。
これは言い換えれば
「何かを大事にすることを選び、何かを大事にしないことを選ぶ」
ということです。
取捨選択、トレードオフというもので、「全部大事にする」は無理があります。
人生の優先順位を決める際には、この取捨選択をしっかり意識しておく必要があります。
「取捨選択が必要」ということを、わかりやすく伝えてくれる有名な話があるので紹介します。
「この壺は満杯か?」の話
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」
教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。
砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺は満杯か?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ
彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。
「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」
君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話しはじめる。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり……。
ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。
もし君たちが小さな砂利や砂、水など、自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体を失うだろう。
ーーーーー
どうでしょうか?
私はこの話を、西村博之(ひろゆき)氏の本「1%の努力」で読みました。
ひろゆき氏の「大きな石」は「睡眠」だそうで
「眠いときに寝たいだけ寝ること」を優先した結果、今の感じになってるそうです。
一番大きな岩を先に入れることができているでしょうか?
人生の優先順位の決め方について悩むのは、ツボで例えるならどの石が大事で、どの石を入れるべきか悩んでいるのかもしれません。
人生は壺のように単純なものではないので
先に入れてしまった大きな石でも強い「意思」があればなんとかできます。
(うまいこと書きました)
是非、先に入れるべき「大きな石」を意識してみてください。
「人生の優先順位」を決めるときに役立つ考え方「6連発」
役立つ「考え方」や「思考法」を6つ紹介していきます。
この「考え方」達は、僕のバイブルといっても過言ではないほど読み続けているベストセラー
「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」
にある、「52個の思考法」の中から、厳選した「6個」を参考に紹介しています。
明らかなマイナス要素を避ける
人生の優先順位を決めるとき、大事にしたい考え方が「あきらかなマイナス要素を避けること」です。
プラス要素ばかり追いかけても確実に幸せになれるかはわからないけれど、マイナス要素を避けてれば、確実に幸せな人生になるからです。
『Think clearly』 には、こんなことが書いてありました。
よい人生は、究極の幸せを求めた結果として得られるものではない。馬鹿げたことや愚かな行為を避け、時代の風潮に流されなければ、人生はおのずとうまくいく。「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない。「何を避けるか」が大事なのだ。
「幸せの定義」は人によって違いますが、明らかなマイナス要素は誰が見ても明確です。
- 貧困
- 慢性的なストレス
- 過酷な労働
- 嫌すぎる仕事
- 劣悪な人間関係
- 不安定な結婚生活
- 孤独
- 自己嫌悪
- 睡眠不足
などなど、避けたほうが「よい人生」なのは明らかです。
もちろん、「プラス要素」を追い求めることは大事です。
- 金銭的に裕福な暮らし
- やりがいのある仕事
- 海外旅行に行きまくる日々
などなど、求めて頑張るからこそ、人生が楽しいのは間違いありません。
しかし、プラス要素ばかりを追い求めて、マイナス要素を避けることを忘れないことが大事です。
たとえば、裕福な暮らしを追い求めるあまり
- 長時間働き過ぎて体を壊す
- 家庭をほったらかしにして、結果的に孤独に
- 遊びを追求しすぎて、飲みすぎ、睡眠不足な日々
こんなことにならないためにも
人生の優先順位を決めるときには「あきらかなマイナス要素を避けること」を忘れないようにしてください。
マイナスを避けていれば、プラス面は感じようとしなくても、自然に感じるようになるそうです。
他人の評価は気にしない
2つ目は
「他人の評価は気にしない」です。
世の中にはとてつもない数の人が居て、それぞれが独自の考えを持っています。
そんな中で、人生の優先順位を決める際に「他人軸の評価」
を入れてしまえば、軸がブレブレなので人生に満足感を得られる可能性が低くなります。
あなたがどんなに頑張っても他人の考えを変えることは基本的にできないからです。
世界の大富豪 ウォーレン・バフェット氏の言葉を紹介します。
世界一すばらしい恋人なのに、他人からはひどい恋人と思われるほうかいいか
それとも、実はひどい恋人なのに、他人からは世界一の恋人だと思われるほうがいいか?
極端な問いですが、「他人軸の評価」を重視してしまう人は
- 家族よりも職場の人間関係を優先させる
- 周囲の目を気にして「本心を言えない」
など、無意識のうちに「他人の評価を優先した行動」をとってしまっています。
人間は社会的な生き物なので、
本能的に「他人からの評価」を気にしてしまう性質があります。
しかし、それは原始的な生活をしていたときの本能で
現代社会を生きる上では重要度が低くなっている本能でもあります。
(他人に嫌われても生死に直結しないからです)
『Think clearly』 には次のようにあります。
世間の人々は、あなたについて好き勝手なことを書き、ツイートし、投稿する。
あなたに隠れてひそひそ話をしたり、うわさ話をしたりする。
あなたを極端に褒めあげたり、ひどい厄介ごとに巻きこんだりもする。
どれも、あなたにはまったくコントロールできないことばかり。
だが幸いなことに、コントロールする必要もないのだ。
「他人の評価」が至るところに散りばめられている現代社会です。
「他人の評価」を重要視していないかという視点を忘れないで!!
間違っても修正すれば良い
「人生の優先順位」について考えると
「ほんとに優先順位はコレでいいのだろうか」
という気持ちが沸き上がってきます。
そんなときに有効なのが
「間違っても修正すれば良い」
という考え方です。
迷いがあるのは
「完全な自信がないし、失敗したくないから」
コレにつきます。
ルフィのように、「海賊王に俺はなる」って感じで、ひとつのことに自分の人生を捧げる覚悟を決めてしまえるならいいですが、なかなか難しいです。
だからこそ
「間違ったら修正すればいいじゃない」
という考えを持っておくと、気持ちが軽くなります。
『Think clearly』 には次のようにあります。
「修正」に抱いている悪いイメージを、私たちは断ち切らねばならない。
早いうちに軌道修正した人は、長い時間をかけて完璧な条件設定をつくりあげ、計画がうまくいくのをいたずらに待ちつづける人より得るものが大きい。
〜(中略)〜
何ごともある条件のもとでスタートさせ、それが進んでいく過程で持続的に調整をほどこすのが、正しいやり方である。
世界が複雑であればあるほど、出発点の重要性は低くなる。
だから仕事でもプライベートでも、条件設定を完璧にしようと力を注ぎ込みすぎないほうがいい。
いかがでしょうか。
私も色々と初期条件を設定したいタイプですが
どうやら、そんな人は多そうです。
「間違っても修正すればいいんだ!」
というマインドが心の底にあるだけで何をするにも心が軽くなりました。
間違いが怖くなくなって、精神的に快適に過ごせるようになります。
特定の要素を過大評価しない
「人生の優先順位」について考えていくと、当然、「優先順位ランキング 1位」が決まってきます
当然「1位」はアナタにとってとても大事です。
しかしそれでもその要素を「過大評価」しすぎないほうがいいです。
その理由は、ノーベル経済学賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンが提唱した「フォーカシング・イリュージョン」にあります。
『Think clearly』 にこうありました。
フォーカシング・イリュージョンとは「特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際にはあなたが思うほど重要なことでもなんでもない」という錯覚を表す言葉だと。
つまり、人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。
要するに「バランスが大事です」ってことです。
例えば、優先順位ランキングで「健康」が1位で、「健康」にフォーカスし過ぎた人について考えてみます。
おそらくこんな感じでしょう。
・お酒は健康に良くないので、絶対に飲まないし飲み会にも参加しない
・排気ガスは体に良くないので、車の近くは通らない(息を止める)
・他人の目は精神衛生に「毒」なので、人里離れた森の中に住む
・健康に悪いので、インスタント食品は一切口にしない
だいぶ極端な感じですが、たまにこういう人もいるのも事実です。
つまり、特定の要素を過大評価してしまうと、気づかぬうちに人生のバランスが取れなくなってしまいます。
だから、「特定の要素を過大評価していないか」自分自身を客観的に見る機会を儲けることをとてもオススメします。
私は「家族との時間」を重要視し過ぎる傾向があります。
バランスを崩すときもありますが、仕方ないです。(笑)
モノより経験にお金を使う
人生の優先順位を決める際に、外せないのが「お金についてどう考えるか」です。
基本方針は
「モノより経験にお金を使う」がオススメです。
この方が、心理学的にも幸福度が高まるということがわかっています。
『Think clearly』 では次のように書かれています。
私たちは「モノ」が与えてくれる幸せの効果を過大評価し、「経験」が与えてくれる幸せの効果を過小評価している。
モノで得られる喜びは時間とともに消えていく。あなたが家のことで頭をいっぱいにしていたとしても、その思考はやがて、日常におけるさまざまな思考の中に紛れてしまう。だが経験で得られる喜びは、ずっと心に残りつづける。
更に簡単にまとめると
・モノによる喜びはどんどん小さくなって最終的に消えてしまう
・経験による喜びは残る
この2つです。
500万円で高級車を買うよりも、500万円で地球一周旅行したほうが、思い出もずっと残るし、ずっと幸せが続くって感じですね。
更に、お金を掛けなくても経験できることは無限にあります。
人生の優先順位について考える際、特にお金に関しては
全財産の半分以上をつぎ込んだ新婚旅行は
私の大切な思い出です。
たくさんの選択肢を試してみる
人生の優先順位を考えるときに忘れたくない考え方のひとつが
「できる限りたくさんの選択肢を試してみる」
この考え方です。
たとえば、仕事、趣味、好きな食べ物、好きなジャンルの映画など
これまでの経験から
「コレが自分に一番あってる!」
というものがあると思います。
しかし、それは偶然にこれまで経験したモノの中から、気に入るモノを選んでいるだけの可能性が高いです。
『『Think clearly』 には、たくさんの選択肢を試す重要性について、次のように書かれています。
私たちが抽出するサンプル数は少なすぎて全体を代表していないにもかかわらず、それだけの情報をもとに性急に決断を下してしまう。 現実を反映しない間違ったイメージを自分の中につくりあげ、広い世界のほんの二、三種類のサンプルを試しただけで、人生のパートナーや、理想の仕事や、最適な居住地を見つけられると信じている。
「これは私の一生の〇〇だ!!」
と思うことがあるのは良いことですが、他のものもどんどん試してみる姿勢も常に持っておきたいものです。
特に「人生の優先順位を決める」といった根本的な価値観を考えるときにも
「自分がこれまで経験したことの中からしか選ぶことはできない」
ということを念頭において考えたほうが良さそうです。
私はテニスばっかりやってます。
格闘技や違うスポーツでも触れてみようかな、、、
関連記事
「Think clearly」の52の思考法を15個に厳選して紹介している以下の記事もどうぞ!
Think Clearlyで学ぶ、良い人生を過ごすための思考法
「人生の優先順位」を決めるときに知っておきたい「幸せの3本柱」
「何が幸せか?」なんて人それぞれなので、定義するのはハードルが高いですが
「どんな状態だったら幸せになりやすいか」
くらいのざっくりとした方向性くらいは用意しておいたほうが良いです。
オススメの考え方として
「この3要素が満たされていれば幸せになりやすいですよ!」
という考え方が「幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」に書かれていました。
簡単に説明すると、人の幸福度は
- 金融資産
- 人的資本
- 社会資本
この3つの要素がしっかりと満たされていると、高くなりやすい。
だから、この3つの資本を育てる為に最大限いろんな努力や投資を続けることが大事。
というものです。
もう少しわかり易く説明するとこんな感じです。
- (金融資産)生きていくのに十分必要なお金や資産がある
- (人的資本)働いてお金を稼ぐ力、働いて自己実現できる土台がある
- (社会資本)友達、家族、共同体との繋がりや絆がある
お金も十分にあって、やりがいをもって良い給料もらって働きながら、家族や友達と良好な関係を築いていれば、幸せだというのは間違いないでしょう。
また、幸福の資本論のポイントを簡単にまとめると
- 3要素をすべて満たすのは難しい
- 1要素だけ満たされてても不安定(お金だけあっても、、、)
- 2要素がある程度満たされれば結構幸せ
- 大事なのはバランス
- バランスよく3軸に投資していくのが大事
- 投資した結果、どんな結果が得られるかはわからない
といった感じで、結局
「何が幸せかは最終的にはっきりしないけど頑張るしかない」
といった感じになってしまいます。
ただ、人生の優先順位について考えるときに、方向性を示してくれる考え方なのは間違いありません。
優先順位を決めた先に
- 金融資産
- 人的資本
- 社会資本
この3要素を増やして行く可能性があるものなのか、ぜひ意識してみてください。
まとめ
最後に、ざっくりおさらいです。
- 「人生の優先順位」を決める前に読みたい「壺の話」
⇨人生の「壺」にいれたい「大きな石」を考えよう。 - 「人生の優先順位」を決めるときに役立つ考え方「6連発」
- 明らかなマイナス要素を避ける
- 他人の評価は気にしない
- 間違っても修正すれば良い
- 特定の要素を過大評価しない
- モノより経験にお金を使う
- たくさんの選択肢を試してみる
- 「人生の優先順位」を決めるときに知っておきたい「幸せの3本柱」
⇨幸せの3要素は(お金)(働く自己実現)(人との繋がり)
⇨結局、何がどうなるかわからないから、全力で育てる
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